第320章 未成年

「初恋の相手なのに、関係ないって言うんですか?」

 中林真由は皮肉たっぷりに言った。

 今野敦史は舌打ちをし、眉間に深い皺を刻んだ。

 反論しないということは、暗に認めたということだ。

 やはり、白川芽唯の言ったことはすべて真実だったのだ。

 そう思うと、中林真由の胸はさらにきつく締め付けられた。

 ゆで卵をもう一口齧るが、黄身が喉にへばりついて不快極まりない。

 少し後悔した。やはり今野敦史が剥いた卵なんて、安易に食べるものではない。

 立ち上がろうとした瞬間、今野敦史が白湯の入ったコップを押し付けてきた。

「ゆで卵ごときで喉を詰まらせて、お前に何ができるんだ?」

 中...

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