第335章 偏袒

小島文彦が向ける視線もまた、周囲のそれと似たようなものだった。

喉が張り裂けんばかりに泣き叫び、被害に遭ったにもかかわらず警察署での聴取に耐え、いかに自分が凌辱されたかを繰り返し訴える白川芽唯。そんな彼女を目の当たりにすれば、誰もが中林真由を疑うのは無理もないことだ。

とりわけ、中林真由の容姿があまりにも美しすぎたことが、その疑惑に拍車をかけた。署内ではすでに、ヒソヒソと陰口を叩く声が聞こえ始めている。

「いかにも愛人って顔をしてるわね。あっちの子は良家のお嬢様なのに」

「ああ、まったくだ。泥棒猫みたいな顔しやがって。よくもまあ、あんな酷い真似ができたもんだ」

「証拠が固まり次第、...

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