第341章 陰謀

「ありえません。さっきも言った通り、私はスマホの画面を見ていました。あれはナビです。ナビアプリの履歴を調べてください。使用時間が残っているはずですから」

 中林真由は、もうこれ以上どう弁明すればいいのかわからず、ただただ徒労感に襲われていた。

 彼女は刑事ではない。思考はそこまで緻密には回らないのだ。

 必死に身の潔白を主張しようとするが、警察は聞く耳を持たないようだった。

 刑事がバン、と写真を机に叩きつける。

「中林真由、いい加減に吐いたらどうだ。素直に話せば情状酌量の余地もある。往生際が悪いぞ! 奴らの鞄から現金二十万が見つかった。その札束から、お前の人差し指の指紋が出たんだ...

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