第361章 不適応

中林真由は呆れたように彼を見つめた。

暇を持て余しているわけでもないのに、毎日彼女の部屋へ寝に来る人間がいるなど、誰が想像できようか。

「私の寝ている間に部屋に入ってくるなんて、今野社長くらいですよ!」

中林真由は頬を膨らませて抗議した。

今野敦史は鼻で笑い、それ以上は何も言わなかった。

彼女は知らないだろうが、かつて白石健人もこの部屋に入ったことがあるのだ。

中林真由は布団にくるまったまま、ごろりと寝返りを打って距離を取る。

「それで、今野社長は私に何かご用ですか?」

今野敦史はあくびを噛み殺し、少し乱れた髪を整えた。

「お前の行動制限が解除された。もうここを出て行ってい...

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