第366章 種馬

中林真由は目を見開き、全身がびくりと強張った。

今野敦史が低く呻くように息を漏らす

「真由、俺を殺す気か」

下からぎゅっと締めつけられて、危うくそのままいきそうになる。

中林真由はとっさに彼の口を手で塞いだ。少しの声も出させないように。

今野敦史はその掌をざりっと舐め、それからまた激しく腰を打ちつけ始めた。

彼女は空いている方の手で自分の口を押さえ込む。うっかり声が漏れてしまわないように。

この部屋の防音がどれくらいなのか、彼女にはわからない。だからこそ、今この瞬間、羞恥で死にそうだった。

「真由さん? いるんだろう?」

石田渉の声が、再び扉の向こうから響く。

中林真由の...

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