第403章 あなたを訴える

今野敦史の熱を帯びた視線を感じ、中林真由は彼がキスしようとしているのを察した。

案の定、次の瞬間には彼が顔を寄せてきたため、真由は慌ててその口を手で塞ぐ。

彼の次の動作を読み当て、真由の瞳に笑みが浮かぶ。

長年の付き合いだ。目配せ一つで相手の考えなどお見通しなのだ。

今野敦史は眉を寄せ、彼女の対応に不満げな表情を見せた。

『親がいない隙にキスしなくて、いつするんだ』とでも言いたげだ。

彼は再び強引に体を寄せてくる。真由は必死に身をかわす。声を出せない二人だが、動きは次第に大胆になっていく。

石田渉が入ってきた時、真由はとっさに今野の手を叩き、「やめて」と目で合図を送った。

そ...

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