第411章 頼れる存在

中林真由は驚いたように彼を見上げた。「どうして、ここに?」

「お義母さんの意識が戻るのは明日だろう。お前が一人であのマンションに帰れるとも思えなかったからな」

今野敦史はそう言いながら通話を切り、すぐに上村賢人に連絡を入れて、中林大樹を連れ出すよう指示した。

その手際の良さに、中林真由はようやく安堵の息を吐き、そのまま彼の腰に腕を回して抱きついた。

引き締まった下腹部に顔を埋めると、張り詰めていた心がようやく解れていく。

先ほど見た母の、白蝋のように青ざめた顔色が脳裏から離れず、彼女の精神は限界寸前だったのだ。

あの人工心臓がいつまで持つのか、いつ何が起きるのかも分からない。不安...

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