第417章 言い直したくない

上村賢人は道中、余計な詮索は一切せず、車を警察署へと直行させた。

今野敦史が事前に手を回していたおかげで、担当の刑事はすぐに中林真由を別室へと案内した。

「中林さん、この度はご愁傷様です。ただ、お父さんのここ最近の足取りを詳細に調査し、接触のあった友人たちにも聞き込みを行いましたが、やはり自殺で間違いありません。他殺の疑いは皆無です」

中林真由は拳をぐっと握りしめた。

「……調査内容を、詳しく教えていただけますか」

刑事は頷き、パソコンの画面を開く。

「今は至る所に監視カメラがありますからね。お父さんが何をしていたか、誰と会っていたかは一目瞭然です。ご覧ください。彼は下町のアパー...

ログインして続きを読む