第421章 中林真由だけではない

中林真由はようやく体を起こすと、意識もいくらかはっきりしてきた。

「大丈夫よ」

声の調子が少し戻ったのを聞いて、電話の向こうの小林洋子はほっと息をついた。

「本当に大丈夫? こんな時間に起きたってことは、まだご飯食べてないでしょ? 出ておいでよ。平野歩美も呼んで、みんなで集まろう」

中林真由はぐっと目元を揉みほぐし、部屋を見回したが今野敦史の姿はなかった。この時間なら、間違いなく会社に行っているはずだ。

「わかった、場所を送って。今から起きるから」

中林真由は首をこりこりと鳴らした。確かに、少し外の空気を吸ったほうがよさそうだ。

          

手早くシャワーを浴びて、...

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