第435章 彼を信じる

「俺、覚えてるぞ。お前ら二人って同じ高校だったよな。その頃から関係は別に良くも悪くもなくて、普通って感じだったろ?」

佐藤拓海は窓の外を眺めながら続けた。「もしあいつがずっと日本にいたら、今でもそれなりにうまくやれてたんじゃねえか?」

当時を思い返す。高校時代の今野敦史と白石健人は、学校の中じゃちょっとした伝説みたいな存在だった。

特に、あの頃のいくつかの出来事を思い出すと、佐藤拓海は思わず口元を緩める。「正直さ、この何年か、白石家ってずっと“その時”を待ってた気がするんだよな……なあ、今野敦史」

今野敦史は何も答えず、ただひたすらスマホの監視映像に目を落としていた。

自宅のカメラ...

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