第441章 根絶やしにする

 人々の言い合いが終わるより先に、白石の声がロビーに響いた。

「今日は来られないのかと思ってたよ。健人と一緒だったんだな」

 さっきまでの口論なんてなかったかのように、白石は相変わらず穏やかな笑みを浮かべている。

「来てくれただけで十分だ」 

 今野敦史の肩をぽん、と叩き、周囲へ視線を流した。

「で、みんなここで何してるんだ。もうすぐ会議が始まるぞ」

 その言葉に、ほかの社長たちはようやく腰を上げて散っていく。

 ただ、その視線だけは、どうしても今野敦史と白石健人に吸い寄せられていた。

 顔を合わせた途端、女ひとりのことであそこまで張り詰めるふたり。なら、その女は何者なのか。...

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