第467章 恋愛脳

車はすぐに病院の車寄せに滑り込んだ。

中林真由と今野敦史は、手を繋いで降り立った。

その後ろに停車した車の中から、二人の男がその様子をじっと窺っていた。

「さすがは今野社長だな。もう連れ戻したのか?」

小島文彦は二人を見やり、つまらなそうに唇を歪めた。

「白石健人が中林真由の初恋だとか言ってたが、結局あの『高嶺の花』も今野社長には敵わないってことか。白石健人も大したことないな」

村上晴雄は二人の背中が見えなくなるまで視線を外さず、ようやく口を開いた。

「本気で中林真由が自分から戻ってきたと思うか?」

「決まってるだろ。嫌なら白石健人が全力で止めるはずだ。あの中林真由だぞ? 俺...

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