第470章 どれも違う

今野敦史は中林真由を連れて、大型フラットに戻ってきた。部屋に足を踏み入れた瞬間、真由は呆れ果てて言葉を失った。

松山薫の仕事は早かった。家具はほぼすべて入れ替わり、食器に至ってはプラスチック製に変わっている。

刑務所で囚人が使うような誤飲防止スプーンを目にして、真由は怒りを通り越して笑ってしまった。

「今野社長、いっそのこと私に手錠をかけて、囚人服にでも着替えさせたらどうですか? 私を監禁するおつもりでしょう?」

「その必要はない」

今野敦史はジャケットを脱ぎ、無造作にソファへ放り投げた。

「家に帰ってゆっくり休ませるだけだ。自宅にいるのに、監禁なわけがないだろう」

家?

中...

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