第471章 お前は俺のものだ

千葉雄太は、今野敦史の傷口に貼られたガーゼを見つめ、目を見開いた。

「中林秘書が陶器の破片でやったんですか? よくそんなこと……」

今野敦史は細めた視線で千葉雄太を見た。まるで、こいつは嘘をついていないかと吟味するように。

数秒の沈黙のあとで、ようやく手を放す。

千葉雄太は昔、半殺しにされかけたところを今野敦史に拾われ、そこから今の「千葉さん」にまで引き上げられた。

誰もが今野敦史を裏切る可能性はある。だが、千葉雄太だけは違う。

「かすり傷ですよ」今野敦史はつまらなさそうに手を振った。「ただな、スプーンの破片くらい見えなかったのか?」

中林真由の手に握られていたのは、スプーンの...

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