第482章 証拠

「どんな証拠だ?」今野敦史が低く問いかけた。

小島文彦は口を尖らせる。

「俺にペラペラしゃべると思うか?あいつの腹の黒さ、甘く見るなよ。たぶん相当自信あるんだろうけどさ。――中林真由、何やらかしたと思う?」

村上晴雄に弱みを握られるくらいだ。ちょっとしたミスってレベルじゃない。

小島文彦の知る限り、中林真由は仕事に関しては一切隙を見せない女だ。仮に今野グループの裏の仕事を手伝っていたとしても、今野敦史が後ろで監督しているはずで、本来なら問題なんて起こるはずがない。

中林真由はトイレで吐きに吐いて、胃の中が空になるまでうずくまっていた。しばらくしてようやく落ち着く。

ボックスに戻る...

ログインして続きを読む