第485章 私の誕生日

中林真由がその踊りで名を馳せたのは、高校生の頃だった。

もっとも、それ以前から彼女の美貌は有名で、数え切れないほどの視線を集めていたのだが。

しかし、今野敦史が真に彼女を意識したのは、やはりあのステージだった。

ステージ上の中林真由は美しく、あでやかで、この世のあらゆる賛辞を捧げても足りないほどだった。

今野敦史は覚えている。隣にいた同級生が、これが中林真由のラストステージだと言っていたことを。

彼女は学業に専念するため、他のことは一切切り捨てるつもりだという。

だがその日、彼女は白石健人のためだけに踊った。

放課後、黄昏時のバスケットコート。二人きりの空間で、中林真由は舞った...

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