第486章 お利口すぎる

さっきまでの話題を続けたくない中林真由の様子を見て取り、今野敦史は流れを変えるように口を開いた。

「じゃあ今週の土曜だ。少々急ぎだが、先にお前がウェディングドレスを選んでおけ。そうすれば向こうも直す時間が取れるだろう」

まさか今野敦史がこうもあっさり承諾するとは思わず、中林真由はそれ以上選り好みするのをやめた。

「……そうね。無理にでも、あなたがデザインしたそのドレスを着させてもらうわ。他の人に頼むのも面倒だし」

「なら、まずはこいつを試着してみろ」

今野敦史はウェディングドレスを彼女へと手渡した。

「感謝してくれよ、今野夫人? でなきゃ俺のドレスがいつ日の目を見るか分からなかっ...

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