第488章 目覚めない

中林真由は、たしかに疲れ切っていた。ほどなくして、すうっと眠りに落ちる。

一方の今野敦史は、どうしても眠れなかった。あと数時間もすれば結婚式が始まる。準備はすべて整っている。それなのに、胸のざわつきは収まらない。

そっとベッドから身を起こし、音を立てないようにドアを閉めて部屋を出る。

リビングには、上村賢人と松山薫が控えていた。二人とも、余計なことは一言も口にしない。

「上村賢人。もう一度、明日の人員確認をしてこい。会場の安全は絶対だ」

「はい、すぐ再確認いたします」

上村賢人はあわてて隣のゲストルームに移動し、ボディーガードのリストと配置図を照らし合わせ始める。

松山薫は、ど...

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