第498章 彼は元気か?

四日目の昼、白石亮太が中林真由を訪ねてきた。

真由はすでにクルーズ船での生活に順応していた。焦燥感も以前より薄れている。それもこれも、今野敦史が目を覚ましたという報せがあったからだ。

わずかな情報の断片であっても、今の彼女にとっては心の安定剤となっていた。

「中林真由、入ってもいいかな」

年長者特有の穏やかな笑みを浮かべる亮太に、真由は体をずらして部屋へ招き入れる。

亮太は部屋の中を見渡し、少し申し訳なさそうに彼女を見た。

「急なことだったとはいえ、中価格帯の部屋しか用意できなくてすまないね」

「いいえ。命を救っていただきました。感謝しています」

真由は真摯に答えた。

この...

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