第500章 最終回

今野の母が淡々と現状を説明するにつれ、中林真由の心は恐怖で凍りついていった。

元々、今野悦子は毒を盛って今野敦史を植物状態にし、永遠に目覚めさせないつもりだったのだ。

だが、敦史はそれを読んでいた。彼の医療チームが迅速に動き、一命を取り留めたのである。

「今野悦子という女は、権力を手にするためなら何年でも爪を隠せる毒蛇よ。他の手口なんて推して知るべしだわ」

今野の母の瞳には氷のような冷たさが宿っていた。

「彼女は敦史の反撃を恐れて、先手を打って警察に通報したの。敦史が人を殺した、とね」

「誰を……?」

中林真由は無意識に問い返していた。

「あなたよ」

今野の母は深く溜息をつ...

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