第7章

リーア視点

 私は顔色を変え、手当たり次第に服を引っ掴んで袖を通した。

「いつの話だ?」

「三時間前です」守衛が荒い息を吐きながら答える。

「お母様が突然お倒れになり、東部の長老会が至急戻るよう召集を」

 最悪だ。

 部屋を飛び出すと、廊下にはすでにゼインが立っていた。その手には、私の革ジャンとヘルメットが握られている。

「俺も行く」

 有無を言わせぬ響きだった。

「あんたにはあんたの用が――」

「お前は俺の伴侶だ」

 私の言葉を遮り、彼は革ジャンを押し付けてくる。

「お前の家族は、俺の家族だ」

 その暗い金色の瞳を見つめる。そこに宿る揺るぎない意志の前では、拒絶の...

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