第8章
リーア視点
それからの二日間、私は〈夜魘〉に跨り、東部と黒月領の境界線に沿って見回りに出た。
ゼインもついて来ようとしたが、撥ねつけてやった。
「少し一人になりたい。あんたは母さんの方を見張っててくれ。長老どもが隙を突いて騒ぎを起こさないようにな」
奴は不満げだったが、最後には頷いた。
三日目の深夜。境界付近にある廃棄された採掘場で、私は異変に気づいた。
突然〈夜魘〉のエンジンがストールし、何度セルを回してもかからなくなったのだ。
「クソッ」
バイクから飛び降りてエンジンを調べる。問題ない。ガスも十分だ。じゃあ、なんで——
しゃがみ込み、地面に触れた指先が奇妙...
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