10-潜伏と脅迫

ベラミーがまたしても私に腕を差し出してくる。私はその腕を取り、建物の正面へとエスコートされるがままに歩を進めた。そこには一人のシフターの男性が辛抱強く待っていた。彼はジーンズにダークカラーのシャツという出で立ちで、ショーンやアーロンとよく似ている。かなり長身で筋肉質、礼儀正しそうでなければ威圧感を覚えるほどの体格だ。髪はチョコレートブラウン。瞳も茶色だが、オレンジ色を帯びており、人間のものではないと分かる。鍛え上げられた体つきで、自分で言うのもなんだが、かなり魅力的だ。

「こちらはダリエン。メーガンの護衛だ」ベラミーが静かに紹介する。

確かに彼はハンサムだが、私の注意を真に引いたのは、彼の...

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