11-議論と合意

ベラミーはすぐに私の方を振り向いた。

「大丈夫か?」彼は慌てた様子で尋ねる。

「もちろんよ。確かに彼はインキュバスだけど、私を傷つけたりはしないわ」私は彼を安心させるように言った。ベラミーは疑わしげな表情を崩さない。

「本当に何もされなかったか? インキュバスがどういう連中か知ってるだろう」彼の声には、嫌な含みがあった。私は彼を睨みつける。

「失礼しちゃうわね。彼だって普通の人と同じよ。他の誰とも同じようにソウルメイトだっているわ。相手が誰なのか、もう出会っているのかは知らないけど。ただインキュバスやサキュバスが身を固めるには、少し時間がかかるってだけ。彼は基本的に無害よ」ベラミーは困惑してい...

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