119-フォーカスとフロー

遅い時間まで眠り、独りで目を覚ます。目覚めた瞬間にお腹が鳴ったことで、少なくとも数時間は寝過ごしてしまったのだとわかった。サイドテーブルを確認すると、案の定、ベラミーからの手書きのメモが置いてある。

『おはよう。

昨夜は遅くまで付き合わせるつもりじゃなかったんだ。ぐっすり眠れているといいな。君には休息が必要だから。

ランチの予定があるだろうし、もし十一時になっても起きてこなかったら電話して起こすよ。だから、これを読んでいるということは、まだ十一時前ってことか……。

今朝はアレックスと一緒に、ブルックス家を知る地元のシフターたちに会いに出かけてくる。何も収穫はないかもしれないし、シフター以外に...

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