146-ブラッツとバーテンダー

「それで、みんな『ままごと』遊びは楽しいかい? 独りぼっちの俺としては、ちょっとばかり妬けちゃうな」

ハリーは嘘くさい悲しみを声に滲ませて言った。メーガンが呆れたように目を回す。

「嘘つき。一人暮らしを満喫してるくせに」と彼女が非難すると、ハリーは肩をすくめた。

「まあね。男の城ってやつはいつだって最高さ。女っ気がないのがいい」

彼が冗談めかして言うと、ダリアンが片眉を上げた。

「それはどうかな」

彼は不機嫌そうに呟く。メーガンが肘で彼をつついたが、ハリーはただウインクしてみせただけだった。

「俺の部屋には女を連れ込まない主義なんだ。一度入れると、また押しかけてくる可能性があるか...

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