152-タッチ・アンド・テイスト

ベラミーは私の視線を受け止めたまま、にやりと笑うと、流れるような動作でシャツを頭から脱ぎ捨てた。彼の胸板と腹筋に目が釘付けになり、慌てて顔に戻した瞬間、思わず喉から変な声が漏れてしまう。

どうして反射的に「目を閉じなきゃ」なんて思ってしまうんだろう? 彼がシャツを脱いだのは、私に目を逸らさせるためじゃないはずなのに。

「あー……」私は彼の体を凝視してしまう。えっと、これは目を逸らすよりマシ? それとも悪い反応? ベラミーが手を伸ばし、私の手を取った。

「リラックスして。そんなに心配しなくていいよ」

彼は優しくそう言うと、私の手を持ち上げて自分の胸に当てた。そして私の背中に手を回して引き寄せ...

ログインして続きを読む