168-本と奥の部屋

「え、どうも? 遅刻って何の話?」私は少し混乱しながら尋ねた。私の知らない間に何か約束でもしてたっけ? ベラミーなら事情を知っているかと思って視線を向けるが、彼も私と同じくらい訳が分からないといった様子だ。そんな私の混乱を見て、カムは肩をすくめた。

「お友達?」彼女が尋ねる。私は頷いた。

「それなら歓迎しなきゃね。やあ、私はカミール。カムって呼んで」カムが挨拶をする。アンバーは頷き返した。

「知ってるわ。私はアンバー。以前ライアンの上司だったの。今はただの見物人ってところかしら」彼女はウィンクを交えて自己紹介した。カムは嬉しそうだ。

「素敵ね、そういうの大好きよ。何か飲み物を持ってくるわ」...

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