200-癒しと空腹

キアラは階段を上り下りする体力なんてないだろうし、かといってあちこち抱きかかえられて移動するのも嫌がる。だから、デ・先生に寝室まで来てもらうことにした。この部屋にこれほど人が集まるのは、なんだか妙な気分だ。ベラミーはかなりプライベートを重視するタイプで、普段なら自分の……いや、私たちの部屋に人を招き入れたりしない。デ・先生はいつもの鞄を抱えて、足を引きずるように入ってきた。鞄は重そうなのにベラミーが持ってあげていないのは意外だったが、おそらく先生が渡そうとしないのだろう。私はすぐに挨拶をした。

「ご協力いただき、本当にありがとうございます。紹介してくださった方とは素晴らしい友人になれましたし...

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