ベラミー4-待っていることと欲しい

ライアンを二日間放置したが、そこで俺の我慢も限界に達した。その間、俺は彼女について調べられることはすべて調べ上げた。アルファとしての権限を行使し、魔法登録局に彼女のファイルを提示させたのだ。すると彼女が言っていた通り、魔法の項目は『不明』と記されていた。くそっ、少なくともその点については嘘をついていなかったわけか。

なぜか俺はそれに安堵している自分に気づく。おそらく、トリスタンを排除する手助けとして、彼女が本当に役に立つかもしれないからだろう。だが、単にもう一度彼女に会いたいと思っている自分が、心の片隅にいることは否定できない。たぶん、彼女がいい匂いだからだ。彼女のことなどほとんど知らないの...

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