カム2-孤独で笑う

私はショックで唖然としてそのインキュバスを見つめ、呆れて目を逸らした。彼は自分が面白いとでも思っているのだろうか? ただの「火遊び」ではなく「愛」を約束すれば、私が説得されてベッドを共にするとでも? そんな言葉を信じる理由なんて、私にはこれっぽっちもないのに。

私は彼に背を向け、他の客のオーダーを取りに向かった。ドリンクを数杯作り、彼の元へ戻ろうとしない私に、ハリソンが再び声をかけてきた。

「キャム?」

私は小さくため息をつくと、背筋を正し、髪を耳にかけ直してから彼の方を振り返った。

「何か?」

「さっき、ちゃんと答えてくれなかったよね」と彼は指摘する。

「答えが必要だなんて思わな...

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