カム11-いたずらとポーション

意外なことに、ハリソンは助手として悪くない。それどころか、一度言えば二度繰り返す必要がないほど私の指示をよく聞いている。私が動き回る際も邪魔にならないよう気を配っているようだし、頼まなくても私がこぼしたものをさっと拭き取ってくれる。工程ごとに彼が浴びせてくる質問攻めさえ、不思議と気にならなかった。今回ばかりは彼も終始真剣そのもので、作業中ずっと口説いてきたり、思わせぶりなことを言ったりもしない。どうやら、私のやっていることに純粋な興味を持っているようだ。

もし祖母が、私がカヴン(魔女団)のメンバーでもない人間の前で魔法薬を作っていると知ったらどんな顔をするか、想像してみる。なぜだか、そう考え...

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