カム19-請求書とバックアップ

結局、店を完全に閉めて帰宅できる状態になるまで、さらに二十分かかった。さっき気まずさからハリーを避けていたおかげで、掃除はすでに済んでいる。だが、レジを締めて現金を金庫にしまうのには数分かかる。この金庫は、ポーションの保管棚と同じように、物理的な鍵に加えて魔法の鍵もかけてあるのだ。開けられるのは私だけである。設置する際に共同経営者に話したところ、魔法の鍵による安全性が高まるなら、彼自身がアクセスできなくなっても構わないと同意してくれた。そもそも彼はこの町に住んでいないと思うし、ここに来る理由もないだろう。最後に、建物の戸締まりを終える。

「明かり、つけっぱなしだよ」ハリーが指摘する。

その...

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