カム 20-番号と通知

翌朝目が覚めると、母と祖母、そして知らない番号からの着信が五十件ほど入っていた。知らない番号はサイモンからに決まっている。職場を教えるくらいなのだから、家族が喜んで私の電話番号を彼に教えたことは想像に難くない。住んでいる場所を教えていなかったのは不幸中の幸いだったが、それも時間の問題だろう。

私は呻き声を上げ、再び電話が鳴り始めると枕に顔をうずめた。完全に縁を切るつもりはなかったけれど、やっぱり電話番号を変えることを考え始めた方がいいのかもしれない。彼女たちがどこに住んでいるかは知っているし、その気になれば私の方から居場所を突き止めることだってできるのだから。でも、完全に縁を切って遠くへ、ず...

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