カム34-フェイクとフレッティング

コーラと私が夜の片付けをしている間、ハリーは私を送っていくために近くをうろついていた。彼がトイレに行こうと席を外した隙に、コーラがすぐに私の腕を掴んで脇へ引っ張っていった。

「さっきのって、私の聞き間違いじゃないわよね? ついにあのインキュバスとデートすることに同意したの?」

彼女は興奮気味に囁いた。こう聞かれることは分かっていたはずだ。彼女は私と二人きりになるのを、一晩中待ち構えていたに違いない。

「正直、信じられないわ。もっと彼を待たせると思ってたのに。少なくともあと三ヶ月くらいは。あんなに頑なに拒絶してたじゃない。いつ心変わりしたのか分からないけど、あなた、確実に彼に対して態度が軟...

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