カム39-リアクションとリカウント

約束通り、朝の十時にハリーが玄関に現れた。今回は普段着だ。ジーンズに柔らかい青のTシャツ。今日はバーで本格的に働くつもりはないから、これで十分だろう。それに、これが一番落ち着く格好だし。それなのに、ハリーは陽気に挨拶してきて、あまりに熱烈に褒めちぎるものだから、顔が真っ赤になるのを必死でこらえなければならなかった。

「今朝の君は、息をのむほど美しいよ。行くかい?」

彼はそう尋ねて、手を差し出した。私はその手を取り、二人で歩き出す。今日は車じゃないみたいだから、遠出はしないのだろう。

「君が今日はどうしても仕事の時間を確保したいって言い張るからさ、バーの近くにあるパン屋で何か買って、そこで...

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