カム 43-愛と憧れ

休日だ。私はソファに寝そべって、この一週間ハリーから送られてきたメッセージをスクロールしながら、彼を呼び出したいという衝動と必死に戦っている。デートに誘うことだってできる。だが、その後で彼を家に連れ込みたいという欲求に抗える自信がないし、それに彼はここ最近、ずっと私とばかり時間を過ごしているのだ。

うちの奥の部屋で仕事をしているとはいえ、彼だって自分の仕事が完全に片付いているとは思えない。彼の時間を独り占めするのは不公平だ。言うまでもなく、私とばかり一緒にいるせいで、彼が疎かにしている友だちだっているだろう。今日はライアンとランチの予定があることも知っているし、そっとしておくべきだ。

みん...

ログインして続きを読む