カム4-7 計画と嘆願

目覚まし時計の甲高い音で目が覚める。警察署での用事が長引いて深夜までかかったため、アラームをかなり遅い時間にセットしていたのだ。「朝」といっても、もう昼に近いかもしれない。

私は重い体を引きずってベッドから抜け出し、よろめきながらキッチンへ向かう。

コーヒー。とにかくコーヒーが必要だ。

コーヒーメーカーを温めていると、リビングルームからハリーの眠そうな声が聞こえてきた。

「コーヒー入れてるの? 俺にも一杯くれないか?」

彼の声は掠れていて、いつもより少し低い。驚いてリビングに飛び込むと、ソファに大の字になって寝ているハリーの姿があった。彼は呻き声を上げながら身を起こし、背中をさすっている...

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