最終章-ライアン

興奮と不安が入り混じって、極限状態だ。本当に気絶してしまうかもしれない。おそらく顔色が悪いのだろう。ベラミーが抱えていた段ボール箱を置き、私を安心させるように抱き寄せた。

「落ち着けよ。大丈夫だから」と彼は約束するように言う。私は彼の胸に頭を預け、何度か深呼吸をした。

「わかってる。ただ、心配なの。マギーのためにシフターの居住区に住まいを手配してくれたのは本当にありがたいし、ローガンのお母さんが、彼はずっとマギーと暮らしたほうがいいって決めてくれたのもすごく嬉しいわ。またマギーの近くに住めるなんて夢みたいだし、キアラにとっても友達が近くにいるのは素敵なことだと思う。でも……他の人たちが認め...

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