35-投げたり回したりする

ふと、ベラミーがまだ話し続けていることに気づく。

「じゃあ、俺たちもう大丈夫なんだな?」と彼が尋ねる。

「ええ、ベラミー。大丈夫よ」

仲直りした今、電話を切るのが少し惜しい気がする。まだ眠る準備なんてできていないのだ。

「ショーンから聞いたよ。君が自分の支配力を試したって。もっと早く手伝うつもりだったんだが、なかなか機会がなくてな」

彼の口調は申し訳なさそうだが、いつものことながら、実際に謝罪の言葉を口にするわけではない。

「気にしないで。大したことじゃないから」

「だが俺の言った通りだったな。君の方が支配力が強い。いつかメーガンと、それから俺とも比べてみないとな」

彼がそうコメントする。ま...

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