36-カフェインとコンテスト

薄暗い玄関ホールから明るい照明の下へ移動したことで、ダリエンは私がどれほど疲弊しているか気づいたようだ。

「立っているのがやっとって顔だぞ。昨日は一睡もしてないのか?」

彼が尋ねる。私は肩をすくめた。

「少しは寝たけど、寝た気がしないの。頭が割れそう」

私がそう呻くと、彼は振り返り、私が届くにはベンチに乗らなければならないような高い位置にある戸棚をあさった。それから冷蔵庫からコーラのボトルを取り出し、大きなグラスに注ぐ。彼はそのグラスと小さな箱を私の前に置いた。

「これを二錠飲んで、コーラも飲み干して。痛み止めとカフェインだ。効いてくれば少しはマシになるはずだよ」

私はありがたく錠...

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