40-あいさつと眩しさを感じる

「あの、ライアン……俺……今日の昼、起きたっけ? 覚えてるような……でも自信なくて……」

彼は言葉を濁し、床を見つめる。最悪、こっちまで気まずくなってきた。覚えていなきゃいいなって思っていたのに。少なくとも、覚えていないふりをしてくれれば、お互い助かったはずだ。わざわざ蒸し返す必要なんてないのに、これじゃ話さなきゃいけなくなる。あーあ。

「あ、うん……そうね。数分だけ起きてたよ。起きてたっていうか、ほとんど夢遊病みたいな感じだったけど」

頼むよベラミー。完璧な逃げ道を作ってあげたんだから。これ以上突っ込まないで。

「俺……ああ、たぶんそうだな。そもそも寝付くのに苦労してたし」

ありが...

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