44-理解と不明

「いいね！ じゃあさ、ちょっと家に来ない？ ネットでブライズメイドのドレスとかウェディングドレスとか、いろいろ見ようと思って。インスピレーションを探すの」

彼女の急激な気分の変化には、こっちがムチ打ちになりそうだ。今の私の覚醒レベルじゃ、とてもついていけない。

「あー、うん、いいよ。わかった。でもちょっと時間かかるかも。髪洗ったりしなきゃいけないし」

「あんた、今起きたばっかりでしょ？」彼女は非難がましく言うが、その声は楽しそうだ。

「寝ぼけた声してると思ったわ。もう昼近くよ、起きなさいよ、眠り姫」

「えっ？ 嘘でしょ？ 全然寝た気がしないんだけど。何か病気の前兆かな」

昨夜は寝つ...