45-涙と真実

次にスマホを確認したときには、電池が切れかけていたので、私はメーガンの充電器を拝借してつないだ。もう夕方の六時を回っている。

「そろそろ帰らなきゃ」

私は眉をひそめて彼女に告げる。本当は楽しい時間を過ごしているし、家に帰って一人でぼんやり過ごしたいわけではない。そうすると、余計なことを考える時間ができすぎてしまうからだ。メーガンが私ににやりと笑いかける。

「まだここにいたいって顔してるけど」

「うん、いたい」

私は素直に認めた。彼女は肩をすくめる。

「じゃあ泊まっていきなよ。お泊まり会しよう!」

彼女は急に興奮しだし、そのワクワクが私にも伝染してくる。

「やりたい!」

私は彼女...

ログインして続きを読む