46-ホームチョコレートとホットチョコレート

家に着くと、ダリエンはキッチンへ向かい、私の家の戸棚をあさり始めた。

「ほら、あのふわふわしたユニコーンの部屋着に着替えてこいよ」と彼が命じる。私は頷き、着替えるために自室へと向かった。ようやく涙は止まったけれど、今はただ心が空っぽなだけだ。私はまるでゾンビのように動きながらパジャマを身につけた。

リビングに戻ると、ダリエンは小さなテーブルの椅子に私を座らせ、ホットチョコレートを手渡してくれた。彼が探していたのはこれだったのか。彼は自分のマグカップを手に、私の向かいの席に腰を下ろした。

「まだ彼に話す心の準備ができてなかったのは分かるよ。それに、自分が君の『番(つがい)』だと立ち聞きして...

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