51-救済と拒否

「どうするつもり?」おずおずと尋ねる私の声。

メーガンはため息をついた。その響きは哀しげで、でも……どこか安堵しているようにも聞こえる。

「自分に嘘をつくのはもう終わり。トリスタンに、今日は結婚できないって言わなきゃ。辛いことだけどね。彼のことがどうでもいいなんて言ったら嘘になるわ。十分前までは、本当に彼と結婚するつもりだったんだもの。たぶん、私には必要だったのね……許可が。心変わりしてもいいっていう許可が。それか、自分の望む通りにするための後押しが欲しかっただけなのかも」

私は頷いた。

「私にできることはある?」

メーガンは立ち上がり、自分の姿を見下ろした。

「このドレスを脱ぐのを手伝っ...

ログインして続きを読む