60-ソファと仲間

ベラミーに調子はどうかと尋ねようと振り返った瞬間、彼に抱きすくめられ、私の体は宙に浮いた。

「本当にありがとう。何とかできると思ったんだけど、泣かれちゃってさ。怒鳴り散らす相手なら平気なんだけど、彼女が何か悪いことをしたわけじゃないし、俺はただ……どうしていいか分からなくなってしまって」

彼が私を床に下ろしながらも強く抱きしめているので、髪にかかる彼の吐息を感じる。彼が腕を緩めるまでの数瞬、私はじっとしていた。

「出しゃばった真似をしてごめんなさい。ただ、彼女があなたに怒鳴っているのを見ていられなくて。それに、やっと眠ったメーガンが起きちゃうんじゃないかと心配だったし」

ベラミーは首を...

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