66-約束と写真

思わず笑みがこぼれてしまう。私はベラミーからのメモを、キッチンの引き出しにしまった。どこの家庭にもあるような、文房具や布巾、その他諸々の雑多な物が詰め込まれた、あの引き出しだ。私はアーロンの腕を軽く叩いて注意を引いた。彼は新しいマイクロファイバークロスのパッケージを開けるのに夢中になっていた。

「ベラミーが、あなたのスケジュールについて相談したほうがいいって言ってるわ。私は夜のシフトが多いし、たまにランチタイムも入るけど、午前十一時より前に仕事が始まることはまずないの。だから、あなたの開始時間を九時にして、詳細が決まるまではその日その日で様子を見るのはどうかな?」と私は提案する。アーロンは頷...

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