74-トリップ&タングル

「ここにいろ」と彼は命じる。私が強く言えば離してくれることは分かっているけれど、普段の彼はこんなに甘えん坊じゃない。私たちはちょっとした感情的な瞬間を共有したばかりで、彼はまだそれを処理しきれていないし、切り替える準備もできていないのだと思う。それは理にかなっている。だって私自身、まだ処理できていないし、そもそも言い出したのは私なんだから! メーガンは呆れたように目を回した。

「ほら、言った通りでしょ。今夜の彼は仕切りたがりなんだから。どっちにしろ、私は最近よく眠れてなくてクタクタだから構わないけど。二人はゆっくりしてていいわよ。悪夢に効く薬があるなら、本当に助かるわ」

彼女は泣き出しそう...

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