第38章 いらないもの

周りの何人かも、すぐにうなずいた。

「そうだよ。あの子、かわいそうすぎるって」

「ずっと一人で踏ん張ってるのに、誰も助けてくれないし」

「矢野キャプテンもひどいよね。実の妹なのに、放っとくなんて」

松本菜々緒の顔色が変わった。くるりと踵を返し、小林舞香のもとへ駆け戻る。

「舞香!」

焦りで頬まで赤くなっている。

「木下大輝たち、もう話つけてたの。明日みんなで矢野汐里のところで買い物して、お金を出し合って一位に押し上げるつもりだって!」

小林舞香の手の中で、ペン先がぴたりと止まった。

「分かった」

それだけ言って、またブラインドボックスの数を数え始める。

「それだけ!?」...

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